オープンソースのIT資産管理ツール Snipe-ITをインストールしてみる

By deruz3, 2023年7月3日

RockyLinux 9.2にインストールを試みる
このツールは、Web ベースのソフトウェアであり、中規模から大企業の IT 管理者が「物理資産」「ソフトウェア ライセンス」「アクセサリ」および「消耗品」を 1 か所で追跡できるようにします。

–システム要件–

Apache用のHTTP サーバー
PHP バージョン PHP >= 7.4 < v8.1.2 (8.0 を推奨)
PHP 拡張機能 – mysqli、gd、imap、json、mbstring、xml、pdo、openssl、curl、ldap、zip、bcmath、tokenizer、embedded、sodium、fileinfo、dom
MariaDB データベース同等 >= 10 (10.6 を推奨)

 

1.システムを更新

必要なすべての PHP モジュールを含む LAMP (Linux、Apache、MySQL、PHP) スタックをインストールできるようになります。
OSを最新にします。

2.PHPのインストール

Composerとphp-sodiumをインストールする。
以下のコマンドを使用してリポジトリを インストールします。

リポジトリの管理、デバッグ パッケージ、ソース パッケージ、リポジトリからの拡張情報のインストール、および管理のためのツールです。

ツールは何度かダウンロード項目があるので、何回か「y」を押してインストールしましょう。

PHPの拡張機能をインストールします。
拡張なので数は多いです。

3.タイムゾーンを設定

932行目、57%付近にあります。
コメントアウトし、お住まいの地域に変更します。
このサイトでは Asia/Tokyoに変更してます。

 

 

基本パッケージをインストールする

SELinux モードを Permissive に変更する
/etc/selinux/config を編集する。

保存したらシステムを再起動して下さい。
再起動せずに進めると、以後のインストール中にエラーが出て構築できません。
必ず再起動して下さい。

4.Apacheをインストール

サーバー起動時にApacheをサービス化して自動起動する様にします。

5.MariaDB データベースをインストール

RockyLinux9.2ではリポジトリ自体、Snipe-IT Assest Managementアプリケーションで作動します。
ここではMariaDB 10.5.16に置き換えます。
MariaDBとツールをインストールします。

サーバー起動時にMariaDBをサービス化して自動起動する様にします。

6.MariaDBのリポジトリ作成

今回、RockyLinux9.2を使用時はそのまま入力すれば良いですが、他のOSを使用してる場合は以下のサイトより、インストールするリポジトリを作成しましょう。
http://downloads.mariadb.org/mariadb/repositories/

パッケージを追加する

リポジトリを作成する

CentOS8 (RockyLinux9.2)の場合はこの様な中身になります。

作成したMariaDBをインストールしていきます。

サーバー起動時にMariaDBをサービス化して自動起動する様にします。

7.MariaDBの初期セットアップ(セキュリティー向上)

MariaDBのセキュリティ向上のため、mysql_secure_installationを実行して rootパスワードの設定や不要なデータベースの削除を行います。

8.Snipe-ITのデータベースとユーザーアカウントを作成

 

Enter password: と出るので、先ほど設定したパスワードを入力してDB内部に入る

ここではMariaDBのユーザー名を「osnd」とし、パスワードを「pass1234」とするが、その部分は任意のユーザー名とパスワードに変更すること!

9.Snipe-ITのインストール

Snipe‐ITの最新の安定版を「snipe-it」という名前のフォルダをルート ディレクトリに作成します

Snipe-ITの環境設定を行います。

先ほど入力したDBの内容などを入力していきます。

PHP仮想ホストを構成する

10.依存するソフトをインストール

ソフトウェアをインストールするか聞かれるのでYesを押し、しばらく待つ

11.APP_KEYの生成

APP_KEYを作成し、このキー自体はSnipe-ITの環境設定に書かれます。

12.配置したSnipe-ITのpublic/uploadsやstorageにパーミッションを設定

ファイルにパーミッションを設定していきましょう。

Snipe-ITのWebインストーラーとダッシュボードへのアクセスのために、FWでアクセスを許可しましょう。

13.Snipe-ITを使うセットアップ

インストール作業が完了したらブラウザからSnipeーITへ接続してみます。
アドレスはサーバーのIPアドレスを入力します。
次のような画面が表示されれば、インストールが成功していると思います。

赤字はどこか間違ってるので、すべて緑にしましょう。

次に進むとデータベースのテーブル作成になります。

管理者を決めます。
必要項目に入力していきましょう。

すべて入力し、完成するとサイトが表示されます。
お疲れ様でした。

 

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